最古の絨毯
B.C.5世紀頃200×183cm エルミタージュ博物館(サンクトペテルブルク)
1949年南シベリア・アルタイ山中にある遊牧民マッサゲタイの王墓と考えられるパジリク古墳から、奇跡的な発見がなされました。約2m四方のトルコ結びで織られた絨毯で偶然にも氷に閉ざされていたため腐食を免れ、ほぼその全容を私達に伝えてくれるものでした。これが現存する最古の絨毯と呼ばれるパジリク絨毯です。発見当初、この絨毯のデザインが古代ペルシャ帝国の装飾に類似していることからペルシャで制作された絨毯というのが大勢の解釈でしたが反論も頻出しました。
しかもパジリク古墳の西方にあるバシャダル古墳からは、このパジリク絨毯よりさらに130年溯り、より高度な技術とペルシャ結びで織られた絨毯の断片が発見されました。これによりいったい誰が絨毯を織り始めたのか、またこの絨毯を織ったのは誰なのか、ますます謎を深めています。
ペルシャ絨毯の伝説
ペルシャ絨毯で語りつがれている伝説や由来に関する記述です。
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