コム産地(Ghom)
エスファハン・カーシャン等と並んで日本では最も知名度の高い絨毯産地。テヘラン南160kmに位置するシーア派第12イマーム派の総本山であり、第8代イマームのアリー・レザーの妹ファーティマの墓があるイラン第2の聖地です。また歴代王朝の君主の多くもこのコムで眠っており、宗教色の濃い町でもあります。
絨毯製作は1930年代半ばカーシャンの職人の指導のもとに始まり、短期間のうちに長足の進歩を遂げた後発産地の利点を最大限に生かし、伝統にとらわれることなく敏速に海外市場の動向や時代の潮流をとらえ、各産地の技術やデザインの中から最良のものを巧みに取り入れ再編成し、コム独特の極めて斬新なデザインの世界を生み出し、その華やかな色彩と確かな技術に支えられた多様な文様は絶大な人気を誇っています。近年はオールシルクの絨毯の産地として有名です。
クムの品質は縦糸の本数によります。1平方メートルあたり70〜90万ノットで2m×3m(6平方メートル)のペルシャ絨毯の製作日数は2〜3人で1年半〜2年を要します。
・デザイン |
伝統的な柄にとらわれず、新興都市ならではの常に新しいデザインを追求している。 |
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・色 |
オーソドックスな伝統的な色彩のみならず淡い色も取り入れている。 |
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・技術力 |
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・素材品質 |
シルク中心でコマーシャルから120万ノット/平方メートル超えのハイクオリティーの素材も使用。 |
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・総合評価 |
新興都市ではあるが日本では一番馴染みの深い産地。 |
当店のコム産地作品
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ペルシャ絨毯の生産都市
ペルシャ絨毯は5大産地と呼ばれる代表的な生産地とローカル産地が存在します。
Esfahan |
Kashan |
Tabriz |
Ghom |
Nain |
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Shahreza |
Birjand |
Bijar |
Kerman-ravar |