エスファハン産地(Esfahan)
エスファハンはザクロス山脈の西の裾野に位置し、北と南はザーヤンデ ルード川に接している人口260万人(2008年)のイラン第2の古都でエスファハン州の州都です。16〜17世紀にかけて政治・経済・文化の中心地として栄え、特にサファビー朝の第5代シャー・アッバス1世の治世時にはペルシャ芸術ルネサンスの中心舞台となり、この地を訪問した人々はだれもがその賑いと美しさに感嘆の声を上げ、町の人々は誇らかに「エスファハンは世界の半分:エスファハン・ネスフェ・ジャハン」と謳歌しました。
エスファハンの絨毯は熟練した職人たちによる紡糸・染色・デザインなど全ての面に品質管理が行き届き、1平方メートル当たり80万ノットを越える驚異的な織りと洗練された華麗な色調とデザインが特徴です。縦糸と横糸は絹と木綿を使用し、織りはペルシャ結びで繊細な文様を効果的に表現するためにパイルは短くカットされています。また、主要5大産地の中では16〜17世紀に完成したペルシャ絨毯のデザインの伝統を最もよく継承しています。今世紀半ばにセイラフィアン、ヘクマトネジャドなどの名匠を輩出し、今日の高級品産地の一つとしてその名は世界的に知られています。
織りはペルシャ結び。エスファハンの品質は縦糸の数を基準とします。1ヘクトは100本の縦糸。ザロニムの巾は104cmが基準で、ザロニムサイズでは1000フェフト(前後に1000本ずつ計2000本の縦糸)が普通品となります。コマーシャル品は800〜900フェフト、ダヴァリ・ハギギ・セイラフィアンなどの有名工房品は1200フェフトとなります。
・デザイン |
伝統的なシャーアッバスの花をモチーフにしたエスリム・花瓶・鳥類を中心とした文様。 |
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・色 |
赤・紺・ベージュ・緑・青。 |
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・技術力 |
縦糸シルクを使用した繊細なペルシャ結び。 |
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・素材品質 |
縦糸・横糸・ウール・シルク共、厳選された素材を使用しているものが多い。 |
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・総合評価 |
高級品産地として名高い。 |
当店のエスファハン産地作品
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ペルシャ絨毯の生産都市
ペルシャ絨毯は5大産地と呼ばれる代表的な生産地とローカル産地が存在します。
Esfahan |
Kashan |
Tabriz |
Ghom |
Nain |
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Shahreza |
Birjand |
Bijar |
Kerman-ravar |
ペルシャ絨毯の工房
ペルシャ絨毯発祥に携わる有名工房はもとより、新進気鋭の工房までをご紹介しております。
ヌーリ |
ジェッディ |
セイエディアン |
セイラフィアン |
ダヴァリ |
ババイ |
ミルメーディ |
ラジャビアン |
ラシティザデ |
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アバースゴリ |
アム・オグリ |
アリナサーブ |
エクスィル |
ハギギ |
ハシェミヤン |
ダルダシティ |
ハビビアン |
マープール |
カーメスィ |
デラクシェシュ |
ICC |