セイラフィアン工房
ペルシャ絨毯の代名詞ともなりその名を世界に轟かせたセイラフィアン工房は、今世紀初頭エスファハンにおいてレザー・セイラフィアン(1880-1973)によって始められた工房です。レザーがペルシャ絨毯の製作を始めたのは彼が50歳を過ぎてからのことで、1940年代前半には既に彼の7人の息子のうち長男モハマッド・アリ・次男モハマッド・三男モハマッド・サデグも絨毯製作を開始しており、セイラフィアン工房の中ではこの4人を総称し初代セイラフィアンと呼んでいます。
現在、セイラフィアン工房を率いるモハマッド・サデグはファミリーの特徴をよくとらえ優雅で繊細な作品を創り出し、セイラフィアンの名前を今なお伝承しています。この工房の伝統的特徴は草木染めによる深く上品なエンジ色と、繊細で流麗なエスリムと呼ばれる唐草文様です。そこにはペルシャ絨毯の美の極致がすべてバランスよく集約されていると言っても過言ではありません 。
・デザイン |
伝統的なメダリオン柄にエスリム文様が施されているが、1つ1つのデザインが繊細に描かれている。 |
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・色 |
ペルシャ絨毯の伝統的なエンジ・赤・ベージュ・紺といった深い色合いが基調。 |
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・技術力 |
レザー、モハマッド・アリ、モハマッド、モハマッド・サデグが制作した作品の殆どは100〜140万ノット/平方メートルという驚異的な織り技術を披露している。 |
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・素材品質 |
ウールは洗練された生後6〜8ケ月の子羊のコルクウールを、染色も天然草木を使用。縦糸も厳選された絹糸を使用。 |
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・総合評価 |
伝統的なペルシャ絨毯のデザイン、色彩を継承しながら、高品質の作品を制作する、エスファハンでも代名詞的な有名工房。 |
ペルシャ絨毯の工房
ペルシャ絨毯発祥に携わる有名工房はもとより、新進気鋭の工房までをご紹介しております。
ヌーリ |
ジェッディ |
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セイラフィアン |
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ICC |
ペルシャ絨毯の生産都市
ペルシャ絨毯は5大産地と呼ばれる代表的な生産地とローカル産地が存在します。
Esfahan |
Kashan |
Tabriz |
Ghom |
Nain |
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Shahreza |
Birjand |
Bijar |
Kerman-ravar |