ICC(イランカーペット公社)
ICCイランカーペット公社は全国に約700の織工場・1,200台の織機・25,000人の織職人を擁し、年間60,000平方メートルを生産する商業省所轄のイラン最大の国営ペルシャ絨毯工房です。1934年設立以来ICCが生産する絨毯は素材・デザイン・染め・織り・仕上げなどすべての面で最高の品質を保つ一方で業界の指導に当っています。
ICC直営のデザインセンターはテヘランの本部の他に11ヶ所の支部があり、そこでは合計54名のデザイナーがいて高度なデザインに当っています。素材へのこだわりとして、厳選された白い羊から採れるスプリングウールの双糸を素材に、縦糸は純度の高いコットンの三本格子を用いています。
白色の羊から採れるウールは黒や茶色の羊のものとは違い、漂白の必要がなく染色の定着に優れ、鮮明な色に染め上がります。春に刈られた羊は秋に刈られたものより品質がよく、絨毯の堅牢度を高めます。それに加えICCでは、カーディングの段階で防虫加工をするので虫による害が発生しないのもICC絨毯の特長です。
ICCイランカーペット公社は1996年にオマーン国王から新設のモスク用に製作された絨毯を2000年12月に完成させました。約70m×70m(テニスコート25面分)・重さ25t。図案の作成には延べ15000時間・使った意匠紙13,500枚・最高級ウール33t・草木染め100%、550人の織職人が結んだノット数は17億ノットで世界最大のペルシャ絨毯となります。
・デザイン |
産地に派遣されているエージェントにより、新しい柄を取り入れるか、伝統柄を重んじるかが分かれる。 |
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・色 |
天然草木染めが主体のため、深みのある落ち着いた色合いが特長的。最近の作品ではアクリル素材を使用したものも見受けられます。 |
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・技術力 |
ICCはその生産を委託する工房を厳選しており、ICCブランドの維持に全力を注いでいます。 |
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・素材品質 |
伝統的に品質管理を徹底しているが、量産品に関しては素材の大量仕入れなどの巨大組織の利点を活かしたコストダウンを行っています。 |
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・総合評価 |
ICCそのものが生産を行うわけでは無いが、生産地・地域の特長を重視しながら良い絨毯を生み出すことに貢献しています。ただし、現在と比較して過去のICC作品のクゥオリティーが高く、お買い求めされるなら10年以上前のものがおすすめです。 |
当店のICC作品
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ペルシャ絨毯の工房
ペルシャ絨毯発祥に携わる有名工房はもとより、新進気鋭の工房までをご紹介しております。
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ICC |
ペルシャ絨毯の生産都市
ペルシャ絨毯は5大産地と呼ばれる代表的な生産地とローカル産地が存在します。
Esfahan |
Kashan |
Tabriz |
Ghom |
Nain |
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Shahreza |
Birjand |
Bijar |
Kerman-ravar |