アリナサーブ工房
この絨毯工房は1935年アリ・アクバル・ホセイニ・アリ・ナサーブ氏によってイラン国西北部タブリーズで創立されました。1970年頃から人・動物を中心とした製作に重点をおき、独自の色彩と美の世界を創造して現在結実の領域に入って来ているといわれています。この(3代目にあたる)工房が代々油絵を鑑賞する審美眼を持ち合わせていることと相俟って、国際的イラン人画家マームード・ファルシオンとの出会いで驚異的に開花したといえます。
同工房では2500色にも及ぶ彩色パレットを具備して一枚の絨毯に微妙に異なる色調の450色が使われるというのも、他の追随を許さないところと言えます。また、顔の表情を表すのにも明度・彩度を十二分に駆使して、その度数250回に及ぶというのもまったく神技の域を超えたものと云わざるを得ません。更にこの工房から創り出される驚異のペルシア絨毯の秘められた思想の一つは、織手と作品のコミュニケーションを大切にするスタンスを保っています。
約5年前から前述の画家ファルシオンとの本格的な共同歩調をとり始めたことからも、画家と織匠それに基づく下絵(原画)という三つ巴の製作を如何にアリ・ナサーブ工房が重要視しているかがうかがえます。
なお、織機にかかる“結び”を一列終える毎に念入りな検査を行うという周到さ。”織り結び”には同工房の長男と三男、下絵製作には次男と四男が、顔の表情づくりには全兄弟が受け持つというのも他には見ないところです。
バラダラン・ホセイニ(アリ・ナサーブ工房)社長は「イランの伝統的な正しい文化を日本に伝えたい。平和と愛をコミュニケーションメディアにしてイランの人々の感性を正しい認識で感じて頂くことを希っている。私たちアゼルバイジャン出身のイラン人の心意気を見てもらいたい。日本とイランの文化の交流をもっと深めお互いの昔からのつながりを認識し、やさしい心を持って創りあげた私の作品を見て頂きたい。」と語っています。
神技を超える驚異の色彩と美の煌めきペルシア絨毯はアリ・ナサーブ工房が自身を持って贈るものと言えます。
・デザイン |
人・動物中心で正統派 |
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・色 |
2500色以上の色彩を再現 |
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・技術力 |
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・素材品質 |
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・総合評価 |
選定材料不足のため未評価 |
ペルシャ絨毯の工房
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