ナイン(Nain)
エスファハンの北東部郊外に位置する新興都市。かつてはペルシャ風の外套に使用されるウール布の産地として知られた町であったが、西洋式衣服の普及により新たに絨毯生産に活路を求め、1920年代から本格的に生産が始まりました。絨毯の5大主要産地のなかではコムに次ぐ新興の町です。
その初期にはエスファハンの職人の指導を受け、また距離的にも近いためエスファハン産絨毯の影響が大きい。デザインは正当派好みの古典的なものが多く、名匠アミン・ザデギが活躍した今世紀初頭には非常に質の高い絨毯が作られ、まだ生産が本格化していなかった当時のエスファハンより高い評価を得ました。現在のナイン産絨毯の特徴は濃紺・ベージェ・クリーム・白等の限定された色彩による抑圧されたような配色です。この洗練された配色と均等な品質によって高価な絨毯のイメージが浸透しています。
織りはペルシャ結び。パイルを絡ませる縦糸の撚りにより品質が変わる。パイルを絡ませる縦糸の撚りの増加に比例して結び目が大きくなるためにノット数は減ります。例えばノーラで2m×3m(6平方メートル)のペルシャ絨毯の制作日数は2〜3人で約1年を要します
・デザイン |
オーソドックスなメダリオン柄が中心。 |
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・色 |
ベージェ基調の色彩が多く、その他に紺・赤・緑色が中心。 |
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・技術力 |
コマーシャルの絨毯が中心。時折3・4本撚りの縦糸を使用したノットの細かい絨毯もある。 |
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・素材品質 |
ウール中心の素材を使用。 |
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・総合評価 |
新興都市ではあるがベージュ基調の絨毯が多く、価格的にも比較的リーズナブルな商品が多いため日本では人気の高い産地の1つ。 |
当店のナイン産地作品
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ペルシャ絨毯の生産都市
ペルシャ絨毯は5大産地と呼ばれる代表的な生産地とローカル産地が存在します。
Esfahan |
Kashan |
Tabriz |
Ghom |
Nain |
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Shahreza |
Birjand |
Bijar |
Kerman-ravar |
ペルシャ絨毯の工房
ペルシャ絨毯発祥に携わる有名工房はもとより、新進気鋭の工房までをご紹介しております。
ヌーリ |
ジェッディ |
セイエディアン |
セイラフィアン |
ダヴァリ |
ババイ |
ミルメーディ |
ラジャビアン |
ラシティザデ |
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アバースゴリ |
アム・オグリ |
アリナサーブ |
エクスィル |
ハギギ |
ハシェミヤン |
ダルダシティ |
ハビビアン |
マープール |
カーメスィ |
デラクシェシュ |
ICC |